ミシンの下糸がつる原因と直し方10選

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こんにちは。ミシンと一緒に楽しい毎日手芸ミシン男児 運営者の「ミシン男児」です。

ミシンの下糸がつると、裏が下糸ループでモジャモジャになったり、糸が絡む感じがしたり、下糸が出てこない・下糸が上がらないみたいな症状まで出てきて不安になりますよね。あなたのその「今日こそ縫いたいのに…」って気持ち、めちゃ分かります。この記事では、糸調子や糸掛けの基本から、ボビンが回らない・下糸がすくえないケース、縫い始めがぐちゃぐちゃになるパターンまで、順番に切り分けできるようにまとめます。

  • 下糸がつるときの典型パターンの見分け方
  • 糸調子と糸掛けの戻し方のコツ
  • ボビン・内釜まわりの点検ポイント
  • 直らないときに疑うべき故障サイン
  1. ミシンの下糸がつる症状とは
    1. 下糸ループと上糸の強弱
      1. まずやる観察:表と裏、どっちが汚い?
    2. 糸調子ダイヤルとテンション
      1. オート糸調子でも“揃える”と安定しやすい
      2. ダイヤルを回すときのコツ:一気に動かさない
    3. 糸掛けミスと押えレバー
      1. 押えを上げる意味:テンションが“開く”
      2. 私の“復旧用”糸掛けやり直し手順
    4. ボビンの向きとボビンケース
      1. 水平釜で多いのは「溝通し忘れ」
      2. ボビン自体の相性もある:種類・変形・巻きムラ
    5. 内釜掃除と糸くず詰まり
      1. 掃除のやり方:押し込まず、かき出す
      2. 絡みやすい場所:送り歯周り・針穴周辺・釜の溝
  2. ミシンの下糸がつる直し方
    1. 下糸テンションねじ調整
      1. 先にやるべきこと:元に戻せるようにする
      2. 回す量の基本:ほんの少し+試し縫い
      3. 「かなり回さないと変化しない」なら一旦止まる
    2. 針の曲がりと針板の傷
      1. 針は“消耗品”として割り切ると早い
      2. 針の選び方:布に合わせると絡みが減る
    3. 糸の種類と自動糸調子
      1. まずは上下糸を揃える:いちばん効く“環境改善”
      2. 特殊糸の扱い:オート任せにしないほうがいい場面も
      3. 自動糸調子でも“試し縫い”は省略しない
    4. 試し縫いで縫い目確認
      1. 試し布は“本番と同じ条件”がいちばん効く
      2. 縫い始めだけ崩れるときの対策
      3. 調整ログを残すと次回が楽
    5. ミシンの下糸がつる総まとめ
      1. 最短で戻すなら“戻せる手”から
      2. それでも直らないとき:無理せず相談が正解

ミシンの下糸がつる症状とは

まずは「どんな崩れ方をしているか」を知るのが近道です。下糸がつる原因はだいたい決まっていて、縫い目の見え方でかなり絞れます。ここで焦って調整ネジを回す前に、症状を“観察”して、当たりをつけていきましょう。

下糸ループと上糸の強弱

下糸がつるとき、いちばん多いのが上下糸のバランス崩れです。裏が下糸ループでワサッとしているのに、表は普通っぽく見える場合、だいたい「上糸が弱い(効いていない)」方向のことが多いかなと思います。ここで言う“弱い”は、ダイヤル設定が低いだけじゃなくて、そもそも上糸がテンション機構に入っていない(糸掛けミス)まで含みます。見た目が似るので、いったん分けて考えるのがコツです。

逆に、表に下糸が点々と浮いて見えるなら、上糸が強すぎる・下糸が強すぎるなど、引っ張り合いが偏っている可能性が高いです。縫い目って、理想は布の厚みの“中間”で上下糸が交差します。そこから外れて、表に下糸が見えるなら上糸が勝ちすぎ、裏に上糸が見えるなら下糸が勝ちすぎ…というイメージでOKです。

まずやる観察:表と裏、どっちが汚い?

ここ、気になりますよね。私が最初にやるのは、縫い目の表裏をひっくり返して「余っている糸はどっち?」を決めることです。下糸ループが裏に出るなら、裏側に“余り”がある=上糸が効いていない可能性が濃い。表に下糸が浮くなら、表側に“余り”がある=上糸が強すぎる(または下糸が強すぎる)可能性、という感じですね。

症状からの当たり(目安)

見え方起きがち原因最初の一手
裏が下糸ループ上糸が効いていない(糸掛け/テンション)押えを上げて上糸を掛け直す
表に下糸が点々上糸が強すぎる/下糸が強すぎる糸調子ダイヤルを標準に戻して試し縫い
縫い始めだけグチャ糸端処理/スタート手順/ボビンの溝通し糸端を押さえてスタート+ボビン確認
途中で絡んで停止糸くず詰まり/針の傷み/糸巻き不良内釜掃除+針交換+ボビン巻き確認

ここで大事なのは、糸調子の問題に見えて、実は糸掛け不良で上糸がテンションに入ってないパターンがめちゃ多いこと。ダイヤルを回しても全然変わらないときは、この可能性が上がります。

チェックのコツ:縫い目が崩れた面(表か裏か)を見て、「どっちの糸が余ってるか」を先に判断すると迷いにくいです。写真を撮っておくと、調整前後の比較がしやすいですよ。

糸調子ダイヤルとテンション

家庭用ミシンは、基本的に上糸側の糸調子ダイヤルで縫い目を整える設計です。だから私は、いきなり下糸テンションを触る前に、まず上糸を「標準位置」や「オート」に戻してから試し縫いします。ここを飛ばして下糸側を回すと、あとで戻せなくなって余計に迷子になりやすいんですよね。

ただし、同じ数字でも布・針・糸が変わると結果は変わります。厚地を縫っているときは上糸を少し強めにしたほうが落ち着くこともあるし、薄地は逆に締めすぎるとつっぱりやすいです。つまり、糸調子は「いつもこの数字」ではなく、その日の材料に合わせて微調整が基本です。

オート糸調子でも“揃える”と安定しやすい

オート(自動糸調子)って便利なんですが、万能ではないです。上下糸の太さや素材がバラバラ、針が摩耗、ボビンが相性違い…みたいな条件が重なると、オートでも縫い目が乱れます。私は、オートのときほど上下糸はなるべく近い種類にして、針も布に合う番手にする、という“土台づくり”を意識しています。土台が整うと、ダイヤル調整が最小限で済むことが多いですよ。

ダイヤルを回すときのコツ:一気に動かさない

調子が崩れたとき、ついガッと回したくなるんですが、そこは我慢。私は「1目盛りずつ(機種によっては0.5でも)」を守ります。大きく動かすと、原因が糸掛けなのかテンションなのか分からなくなるからです。特に下糸ループが出ている場合、ダイヤルを回しても変わらないことがあって、そのときはダイヤルが悪いんじゃなくて糸がテンションに入ってない可能性が濃厚です。

私のおすすめ順

  • 上糸をいったん全部抜いて、押えを上げて掛け直す
  • 糸調子ダイヤルを標準に戻す(オートならオート)
  • 別布で少しずつダイヤルを動かして確認

「標準ってどこ?」は機種で違うので、最終的には取扱説明書がいちばん確実です。ここは断定せずに言いますが、迷ったらまず“標準に戻す”が復旧の王道かなと思います。

糸掛けミスと押えレバー

ここ、気になりますよね。下糸がつる系トラブルで最頻出は糸掛けミスです。特に「押えレバー(押え金)」を下げたまま上糸を掛けると、テンションが開かずに糸が正しい位置に入らないことがあります。結果として、上糸がほぼ抵抗ゼロで引き出されて、裏が下糸ループだらけ…という定番の崩れ方になりがちです。

押えを上げる意味:テンションが“開く”

押えを上げるとテンション機構(糸調子器)が開いて、糸が奥まで入りやすくなります。逆に押えが下がっていると、糸がテンションの“外側”をなぞって通ってしまうことがあって、これが上糸が効かない原因になります。メーカーのサポート資料でも、押え上げレバーを上げることで糸調子器が開放される旨が説明されています。

(出典:JUKI『快適にお使いいただくために(サポートマニュアル)』)

私の“復旧用”糸掛けやり直し手順

私が復旧するときは、だいたい次の順番です。ポイントは「中途半端に直さない」で、上糸も下糸もいったんリセットすること。絡みが出ているときは、糸のどこかが妙に引っ張られていたり、テンション皿の外に乗っていたり、針穴まわりに毛羽が噛んでいたりします。だから“最初から”が強いんです。

糸掛け復旧のチェックリスト

  • 電源を切る(安全優先)
  • 針と天びんをいちばん上にする
  • 押えを上げる
  • 上糸を全部抜いて、説明書どおりに掛け直す
  • 下糸もボビンを外して、溝通しまでやり直す
  • 糸端は10cmくらい出して、縫い始めは軽く押さえる

その状態で縫うと、上糸の抵抗がほぼゼロになって、結果的に下糸ループが出たり、縫い目がガタガタになったりします。私は復旧するとき、必ず電源を切ってから、押えを上げて、針と天びんを上位置にして、上糸を最初から通し直します。

もし「下糸が出てこない」「下糸が上がらない」みたいな症状も出ているなら、上糸の掛け直し手順を別記事で詳しくまとめています。

ミシンの上糸の向きと糸通し完全ガイド

注意:無理に糸を引っ張って抜くと、テンション皿の間に毛羽が挟まったり、糸がさらに絡んだりします。絡みが強いときは、針板を開けて“見える範囲”から丁寧にほどくのがおすすめです。最終的な判断は、取扱説明書の範囲内で行い、必要なら専門家にご相談ください。

ボビンの向きとボビンケース

水平釜は上からボビンをポンと入れられる反面、ボビンの回転方向溝(ガイド)に糸が入っているかで結果がガラッと変わります。ボビンが入っていればOK、ではないんですよ。特に、下糸がつる・縫い始めが乱れる・下糸が出てこない系は、ボビンセットの“ちょいズレ”が原因のことがかなり多いです。

水平釜で多いのは「溝通し忘れ」

ボビンを入れたあと、糸端を指定の溝に通して、板ばねの下に入れる(機種による)工程があります。ここが浅かったり、そもそも通っていないと、下糸に適正な抵抗がかからず、縫い始めで下糸がドバッと引き出されて「つる」状態になりやすいです。逆に、糸が変なところに噛むと下糸が出てこない・引っかかる、になりがち。

ボビン自体の相性もある:種類・変形・巻きムラ

地味に効くのがボビンの種類です。家庭用の水平釜はプラスチックボビン指定が多く、金属ボビンや別機種用を入れると回転が不安定になって、糸調子が狂いやすいことがあります。あと、ボビンが落下などで変形していると、回ってるようで引っかかって、一定のテンションが保てません。

そしてもう一つ。糸巻き(ボビン巻き)がムラっていると、下糸の引き出しがガタガタになります。巻きがゆるいところで急にほどけたり、糸が食い込んで止まったりして、縫い目が乱れたり絡みが出たりします。市販の既巻きボビンは便利だけど、緩みが出やすいものもあるので、症状が強いときほど一度“自分で均一に巻いたボビン”で試すのが切り分けに効きます。

私の体感ですが、ボビン周りのミスは「一見セットできてる」のが厄介です。溝に入っているつもりでも、板ばねの上を通っていた…みたいなこと、ありますよ。

ボビンケース式(垂直釜)でも、溝通し忘れやケースの向き違いで同じことが起きます。ボビンまわりで「ボビンが回らない」「空縫いっぽい」まで出ているなら、切り分け手順をこちらにまとめています。

ミシンのボビンが回らない原因と対処

内釜掃除と糸くず詰まり

見落とされがちだけど、内釜(ボビンケース周辺)の糸くず詰まりはかなり強力な原因です。板ばね付近にホコリが溜まると下糸がスムーズに出ず、引っかかる感じや絡みが出やすくなります。あなたが「昨日まで普通だったのに急に…」ってとき、私はまずここを疑います。糸くずって、気づかないうちに育つんですよね。

掃除のやり方:押し込まず、かき出す

私は、針板を外せる機種なら外して、ブラシや綿棒で軽く掃除します。ここで重要なのは「押し込まない」こと。奥に押し込むと余計に詰まります。毛羽が固まっているときは、ピンセットでつまんで“取れる分だけ”取る。エアダスターで吹く人もいますが、奥に押し込むリスクもあるので、やるなら慎重に、という感じです。

絡みやすい場所:送り歯周り・針穴周辺・釜の溝

糸くずは、送り歯の周辺、針穴の裏側、釜の外周の溝あたりに溜まりがちです。特にフリースやタオル地、起毛素材を縫ったあとは、見た目以上に毛羽が出ています。そういう素材のあとに、普通の布を縫って突然下糸がつる、って流れは割とあります。

掃除のタイミング(目安)

  • 毛羽が出る素材を縫ったあと
  • 下糸ループや絡みが出たとき
  • ボビンを交換したタイミングで軽く確認

掃除で改善することは多いですが、油差しが必要な機種・不要な機種もあるので、そこは取扱説明書を優先してください。正確なメンテ方法はメーカー公式の案内をご確認くださいね。

注意:掃除や点検は電源オフが基本です。分解が必要そうな違和感(異音、釜がガタつく、動きが重い)がある場合は無理せず、取扱説明書の範囲内で止めてください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

ミシンの下糸がつる直し方

ここからは、私が実際に復旧するときの「上から順にやるチェック手順」をまとめます。基本は、触る範囲を増やす前に“戻せる手”からやるのが安全です。直し方は、原因の切り分けとセットで考えると失敗が減りますよ。

下糸テンションねじ調整

上糸の掛け直し・糸調子ダイヤル・ボビンセット・掃除までやっても改善しない場合、機種によっては下糸テンションの微調整ができます。水平釜だと内釜(ボビンケース)にマイナスねじがあり、回すと下糸の抵抗が変わるタイプがあります。ここに手を出すときは、“最後のひと押し”として慎重にやるのがポイントです。

先にやるべきこと:元に戻せるようにする

下糸テンションを触るなら、私は必ず元の位置の目印を作ります。例えば、スマホでネジの位置をアップで撮る、マスキングテープで印を付ける、など。これをやらずに回すと、「どこが初期値だったっけ?」で沼にハマりやすいです。あなたの時間を守るためにも、ここは手間を惜しまないのがおすすめ。

回す量の基本:ほんの少し+試し縫い

ただ、ここは正直「やりすぎると沼」になりやすいので、私はほんの少しだけ動かして必ず試し縫い、を守ります。目安としては時計の10分くらいの角度で十分変化することが多いです。少し回して、別布で数センチ縫って、表裏を見る。この繰り返しが一番安全。

下糸テンション調整の目安(一般論)

やること狙い注意点
ねじを少し右へ下糸を強める回しすぎると締まりすぎる
ねじを少し左へ下糸を弱める緩めすぎると下糸が暴れやすい

「かなり回さないと変化しない」なら一旦止まる

それでも「かなり回さないと変化がない」場合は、内釜側の不具合や別の原因が重なっている可能性もあります。例えば、板ばねに糸くずが噛んでテンションが一定にならない、ボビンの相性違いで引き出しが不安定、そもそも上糸がテンションに入っていない、などですね。ここで無理に回し続けると、さらに調子が崩れて戻しにくくなります。

注意:封印塗料が付いているネジもあります。無理に削ったり大きく回したりすると、メーカー保証や調整範囲に影響する可能性があります。正確な対応は取扱説明書やメーカー公式をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

針の曲がりと針板の傷

糸調子ばかり見ていると忘れがちだけど、針が曲がっていたり先端が丸くなっていたりすると、糸をうまく引っかけられずに目飛びや絡まりを生じます。結果として下糸がつるように見えることもあります。あなたが「糸調子を触ってないのに急におかしくなった」なら、針の劣化や曲がりはかなり有力候補です。

針は“消耗品”として割り切ると早い

私はトラブルが出たら、まず針を新品に替えます。消耗品でいちばん効果が出やすいのが針です。交換頻度は使い方で変わるけど、あくまで一般的な目安として500〜800ステッチくらいで替えると調子が安定しやすいです。もちろん「厚地を無理して縫った」「針を落とした」「ジグザグの幅を広くして針板に当てた」みたいなイベントがあったなら、回数に関係なく交換が安心です。

針の選び方:布に合わせると絡みが減る

薄地に太すぎる針を使うと穴が大きくなって糸が引っかかりやすいし、厚地に細い針だと負荷が上がって糸切れや目飛びにつながります。糸が引っかかって下糸がつるように感じるときは、針の番手と糸の太さが合っているかも見直すと効きます。

針まわりの即チェック

  • 針の向きが合っているか(平らな面の向きなど)
  • 針が奥まで差し込まれているか
  • 針止めネジが緩んでいないか
  • 針先が欠けていないか

針板の針穴周りにバリや傷があると、糸が引っかかって絡みの原因になることがあります。引っかかる感触があるなら要チェックです。ここも、無理な研磨は避けて、気になる場合は専門家に相談するのが安全ですよ。

糸の種類と自動糸調子

最近のミシンは自動糸調子が優秀だけど、上下糸の相性が悪いとズレやすいです。上糸と下糸で太さや素材が極端に違うと、うまくバランスが取れず、下糸がつる・縫い目が乱れる、が起きやすいんですよね。特に、上糸は手縫い糸っぽい太いもの、下糸は細いボビン糸…みたいな組み合わせは、オートでも苦手なことが多いです。

まずは上下糸を揃える:いちばん効く“環境改善”

私のおすすめは、まず上下糸を同じ種類・近い番手で揃えること。これだけで縫い目が落ち着くケース、かなりあります。糸って、品質差が出やすくて、毛羽立ちの多い糸だとテンション機構に毛羽が溜まりやすく、結果として糸調子がブレることもあります。調子が崩れたら、違う糸(できれば普段使ってる信頼できる糸)で試すのも切り分けとして有効です。

特殊糸の扱い:オート任せにしないほうがいい場面も

特殊糸(ゴム糸、極太糸、ラメ糸など)を使う場合は、オート任せが合わない場合もあるので、糸調子をマニュアル寄りにして、針の太さを合わせて再調節します。さらに、上糸の引き出しが重い素材(太糸やメタリック系)は、糸立てや糸こま押えの形が合わないと引っかかりやすいので、引き出しがスムーズかも見ます。ここが引っかかると、縫っている途中でテンションが急に変わって、下糸がつる・縫い目が乱れるにつながります。

注意:糸や針の適合は機種やメーカー推奨で変わります。正確な情報は取扱説明書やメーカー公式をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

自動糸調子でも“試し縫い”は省略しない

自動糸調子は強い味方ですが、あなたが縫う布は毎回違います。二枚重ね、芯地あり、段差あり…条件が変われば結果も変わる。だから私は、オートのときほど試し縫いで“最終確認”します。ここをやるだけで、本番のやり直しが減って、結果的に時短になるんですよ。

試し縫いで縫い目確認

最後はこれ。どんなに理屈が合っていても、布が違えば結果は変わります。だから私は、必ず別布で試し縫いして「今日の正解」を作ってから本番に入ります。試し縫いって地味ですが、下糸がつるトラブルに関しては最強の保険です。あなたが不安なときほど、ここで安心を作るのがおすすめ。

試し布は“本番と同じ条件”がいちばん効く

試し縫いのときは、できれば本番と同じ布、同じ枚数、同じ芯地の有無、同じ縫い方向でやります。厚みが変わるとテンションの出方も変わるので、違う布でOKにしても本番で崩れることがあるんですよね。縫い目の表裏を見て、上下糸が布の厚みの真ん中で交差しているかを確認します。

縫い始めだけ崩れるときの対策

縫い始めだけ崩れるなら、糸端の長さやスタートの仕方が原因のことも多いです。私は縫い始めは、上糸と下糸の糸端を後ろに流して、指で軽く押さえながら2〜3針入れます。これだけで、糸が針板下に巻き込まれてグチャっとなるのが減ります。あと、急に踏み込まず、最初はゆっくり。ここ、地味に効きますよ。

試し縫いで見るポイント

  • 表に下糸が点々と出ていないか
  • 裏が下糸ループでタオル地みたいになっていないか
  • 縫い始めと縫い終わりが乱れていないか
  • 段差で急に糸調子が変わっていないか

調整ログを残すと次回が楽

私、けっこうメモします。糸の種類、針の番手、ダイヤルの位置、布の種類。これを残すと、次に同じ条件で縫うときに一気に再現できるんです。あなたも、スマホのメモに一行でも残すだけで、次の“迷い時間”が減るかなと思います。

縫い始めでぐちゃぐちゃになりやすい人向けのコツは、別記事でまとめています。

ミシン縫い始めがぐちゃぐちゃ?原因と直し方

ミシンの下糸がつる総まとめ

ミシンの下糸がつるときは、糸調子だけで戦うより、原因を順番に潰すほうが早いです。私はだいたい「糸掛け→糸調子→ボビン→掃除→針→必要なら下糸テンション」の順で見ます。ここを守ると、直る確率が上がるし、余計な調整で迷子になるのも減ります。

最短で戻すなら“戻せる手”から

下糸がつると、ついネジを触りたくなるんですが、まずは戻せる範囲から。押えを上げて上糸を掛け直す、ボビンを入れ直す、内釜を掃除する、針を替える。このあたりは、やって損が少ない上に効果が出やすいです。特に、糸掛けのやり直し+針交換だけで直るケース、ほんと多いですよ。

最短で戻すチェックリスト

  • 押えを上げて上糸を最初から掛け直す
  • 糸調子ダイヤルを標準(オート)に戻す
  • ボビンの向きと溝通しを確認する
  • 内釜・針板下の糸くずを軽く掃除する
  • 針を新品に交換して試し縫いする

それでも直らないとき:無理せず相談が正解

それでも直らない場合、送り装置や釜タイミング(いわゆる釜ずれ)など、機械側の調整が必要なケースもあります。例えば、下糸がすくえない、針が落ちても下糸が上がらない、釜がガタつく、異音がする、縫うたびに同じ場所で絡む…みたいなときは、セルフ対応の限界かもしれません。

無理に回したり分解したりすると悪化することもあるので、最終的な判断は専門家にご相談ください。正確な手順や適合情報は、取扱説明書やメーカー公式の案内をご確認くださいね。

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