こんにちは。ミシンと一緒に楽しい毎日手芸ミシン男児 運営者の「ミシン男児」です。
ミシンのたたき縫いって、名前は聞くけど「結局なに?」「返し縫いとの違いは?」「ジーンズ補修やデニム穴補修で本当に使える?」みたいに、気になることが多いですよね。
この記事では、ミシン刺し・ミシンたたきの定義から、バータックや閂止めとの違い、かけはぎと比べた仕上がりの考え方、裾上げのたたき仕上げの用途まで、あなたが迷いやすいポイントをまとめて整理します。直線縫いとジグザグ比較、接着芯や当て布、デニム針と糸選び、補強縫い方のコツも一緒に押さえていきますよ。
- ミシンたたき縫いの意味と使いどころ
- 返し縫い・バータックとの違い
- ジーンズ補修での基本手順と準備
- きれいに仕上げるコツと注意点
ミシンたたき縫いとは何か

まずは用語の整理からいきます。ここがスッキリすると、補修でも裾上げでも「今やるべき縫い方」が決めやすくなります。
ミシン刺し・ミシンたたき
ミシンのたたき縫いは、同じ場所を前後に何度も縫い重ねて、布そのものを面で補強する縫い方です。呼び方はいろいろで、ミシン刺し、ミシンたたき、ミシン叩きなんて言われることもあります。
イメージとしては、直線縫いを細かい針目で「トントン叩く」みたいに往復させて、糸で生地を埋めていく感じ。穴を埋めるというより、糸で新しい布面を作るという感覚に近いかもです。だから、破れや擦り切れみたいに“面で弱っている”場所に強いんですよね。
どんな場面で使うと強い?
代表例はジーンズ補修やデニム穴補修。膝・お尻・内ももなど、摩擦で生地が薄くなって穴が空きやすい場所は、たたき縫いの独壇場です。裏側に当て布や接着芯を入れて、表から直線を往復させると、穴の周辺までまとめて補強できます。
もう一つは、ユニフォームや作業着のように「多少跡が見えてもいいから、とにかく丈夫にしたい」用途。縫い目が“見える”のが前提で、耐久性を上げたいときは、たたき縫いはかなり頼りになります。逆に、フォーマルで見た目が最優先の服は、仕上がりの考え方が違うので注意が必要ですね。
ポイント:たたき縫いは「縫い目を留める」よりも、「布を補修・補強する」ための技法。穴を塞いだり、擦り切れを広がりにくくする用途が中心です。
たたき縫いが向く・向かないの見極め
向くのは、厚地(デニム、帆布など)や、ワーク寄りの服、目立たない位置の補修。向かないのは、薄地でテロンとした素材(強く縫うと縮みや波打ちが出やすい)や、表面の見た目が大事な服です。もちろん薄地でもやり方次第でできますが、針・糸・当て布の相性を外すと一気に難しくなるので、まずは厚地から練習するとラクですよ。
返し縫いとの違い

ここ、混ざりやすいですよね。返し縫いは、縫い始めと縫い終わりに数針だけ逆送りして縫い重ね、糸がほどけないようにするほつれ留めの操作です。つまり「縫い目の端を固定する」ための動き。対して、たたき縫いは返し縫いの動きを何度も繰り返して、広い範囲を糸で埋めていく技法です。同じ前後運動でも、目的とスケールがぜんぜん違います。
返し縫いは点、たたき縫いは面と覚えると迷いにくいです。点=縫い目の端の固定、面=布の補修・補強ですね。
ミシン操作としての違い(ボタンの使い方)
返し縫いは「縫い終わりに数針だけ」なので、逆送りボタンを短時間押すだけでOK。たたき縫いは、逆送りを何度も行うか、前進と後退を繰り返しながら、少しずつ位置をずらして面を埋めます。だからこそ、スピードを上げすぎないのが大事。焦ると針が暴れてラインが蛇行しやすいです。
ちなみに、機種によっては「自動止め縫い」「オートロック」みたいな名前で、縫い終わりに自動で数針固定して止まる機能が入っていることがあります。ここはメーカーの説明が一番確実です。ミシンのボタン表記や動作は機種差が大きいので、正確な情報は取扱説明書や公式案内を確認してくださいね。
注意:返し縫い(ほつれ留め)だけで穴を直そうとすると、補強が足りず再発しやすいです。穴補修は「面で支える」考え方が大事なので、当て布+たたき縫いのセットで考えるのが無難ですよ。
よくある勘違いと対策
「返し縫いボタンがある=たたき縫い専用モードがある」ではないです。たたき縫いは“モード”より“運用”の話で、直線縫いと返し縫い(逆送り)ができれば、基本的にはどの家庭用ミシンでも成立します。逆に言うと、コツを押さえないと結果に差が出やすい。この記事の後半で、準備・針糸・縫い方のコツをガッツリまとめますね。
バータックと閂止めの違い
バータックと閂止めも、たたき縫いと並んで「補強」っぽい言葉で出てきます。バータックは、ポケット口やベルトループの付け根みたいな一点に負荷が集中する場所を、短い幅でぎゅっと縫い固める補強です。日本語だと閂止めって呼びますね。
たたき縫いは、穴や擦り切れなど、ダメージが広がっている部分を広い範囲で補強するのが得意。だから、用途が違うんです。同じ補強でも「どこを守りたいか」で使い分けるのが正解かなと思います。
バータックの役割を“現場目線”で言うと
バータックは「ここが引っ張られる」「ここが裂ける」という一点を、集中的に止めるための縫い。例えば、ベルトループがちぎれるのは付け根に力が集中するからですよね。そこを短い横長の密な縫いで止めて、裂けにくくする。縫いの密度が高いぶん、見た目も「横に短い密集ステッチ」になります。
たたき縫いの役割は“面の再建”
一方のたたき縫いは、薄くなった面や穴の周辺を含めて支えるのが役割。裏に当て布を置いて、表から縦方向(または生地の織り目方向)に往復ステッチを重ねていきます。結果として、補修範囲が「面」で広がります。だから、ジーンズ補修ではバータック単体より、たたき縫いの方が適しているケースが多いんです。
使い分けの目安
- 一点の引き裂け対策:バータック/閂止め
- 薄い・穴・擦り切れの再発対策:たたき縫い
- 縫い目端のほどけ対策:返し縫い
家庭用ミシンでの現実的な代用
バータック専用ミシンがなくても、家庭用ならボタンホール機能の止め縫い部分を流用したり、ジグザグを狭い幅で短く往復して“それっぽく”補強することはできます。ただし、強度は生地や糸、縫い方の工夫で変わります。最終的な判断は、服の用途(作業着か、普段着か、負荷が強いか)と、あなたのミシンの得意範囲で決めるのが安全ですよ。
かけはぎとの仕上がり差
補修でよく比較されるのが、かけはぎです。かけはぎは織り目を再現するような高度な補修で、目立ちにくい仕上がりを狙えます。そのぶん専門技術が必要で、依頼する場合は費用も上がりやすいです。
たたき縫いは、正直に言うと補修跡は残ります。ただ、手軽で丈夫に仕上げやすいのがメリット。ジーンズや作業着のようなカジュアルウェア、あるいは目立ちにくい位置の補強に向きます。
注意:スーツや礼服など外見重視の衣類は、たたき縫いだと補修箇所が見えやすいです。気になる場合は、専門店への相談も選択肢に入れてください。
「目立たない修理」より「また穿ける修理」
私は普段、ミシンで直すときに優先するのが「また安心して着られるか」です。たたき縫いは、跡が残る代わりに、穴の周辺の弱った繊維まで巻き込んで補強できます。特にジーンズの膝や内ももは、穴の“縁”だけ直しても、周囲が薄いとすぐ再発しがち。だから、少し広めに当て布を置いて、たたき縫いで面を支える方が、結果的に長持ちしやすいんですよ。
ただし、見た目の期待値は調整しよう
たたき縫いは「直した感」は出ます。これを味として楽しめるか、気になるかは人それぞれ。もし補修跡を目立たせたくないなら、糸色を馴染ませる、織り目方向に沿って縫う、針目を細かくして密度を上げる、当て布の色や素材を近づける…この辺でかなり改善できます。
糸色の選び方は、迷ったら「やや薄め」を選ぶと自然に見えることが多いです。デニムの色落ちに合わせてグレー寄りにすると、縫い目が浮きにくいですよ。
費用の話は“目安”で考える
補修の費用は、地域・店舗・ダメージ範囲・素材で大きく変わります。なので断定は避けたいんですが、一般論として、かけはぎは専門技術のぶん高くなりやすく、たたき縫いは自分でも挑戦しやすいぶん抑えやすい傾向です。気になる場合は、最終的な判断は専門家に相談して見積りを取るのが確実ですね。
たたき仕上げ裾上げの用途
たたき縫いという言葉は、裾上げの世界でも出てきます。デニムやチノパンの裾上げで、折り返した裾に表からステッチが見える仕上げを、たたき仕上げって呼ぶことがあります。
これは「穴を埋めるたたき縫い」とは方向性が違って、どちらかというとデザインと強度のため。ワークウェアっぽい雰囲気にしたいときや、裾にアクセントを付けたいときに便利です。
裾上げのステッチ糸は、既製品っぽく見せたいなら太めのデニム糸もアリ。ただし穴補修では目立ちやすいので、補修目的なら生地になじむ色と太さが無難です。
裾上げの「たたき仕上げ」って何がいいの?
裾を折り返して、表側からステッチが見える仕上げは、見た目がカジュアルで「それっぽい」雰囲気になります。特にデニムは、裾のステッチが“デザイン”として成立しているので、たたき仕上げを選ぶと自然になじみやすいです。加えて、縫い目が表に出るぶん、裾の折り返しが安定して強度も上がりやすいのがメリット。
気をつけたいポイント(縮み・厚み・パッカリング)
裾上げで気になるのが、縫い縮みやパッカリング(縫い目が波打つ)です。厚みがある生地ほど段差が出やすく、縫いムラも出やすい。ここは、押さえの段差を整える工夫(厚紙や段差解消プレートを使う)や、スピードを落として丁寧に縫うのが効きます。
注意:裾上げは股下寸法や着用感に直結します。長さの決定は慎重に。自信がない場合は、最終的な判断は専門店に相談するのもアリですよ。
穴補修のたたき縫いと“同じ言葉”で迷ったら
検索で「たたき縫い」と出てくる情報が、穴補修の話と裾上げの話で混ざることがあります。迷ったら、あなたがやりたいのが「穴を塞ぐ」なのか「裾を仕上げる」なのかで分けて考えるとスッキリします。この記事後半は、穴や擦り切れの補修としてのたたき縫いをメインに、実践のやり方を解説しますね。
ミシンたたき縫いのやり方

ここからは実践編です。家庭用ミシンでも、直線縫いと返し縫いができれば十分。コツは「準備」と「ゆっくり確実」です。
ジーンズ補修の当て布
ジーンズ補修でまず大事なのが当て布。穴の真裏に補強布を入れて、そこに向かって糸を縫い重ねていくと、仕上がりが安定します。
当て布は破れより一回り以上大きめが基本。周辺の生地も弱っていることが多いので、穴ぴったりだとまた裂けやすいんですよね。素材はできれば近い厚みが理想ですが、裏側に隠れるなら色は多少違ってもOKです。
当て布のコツ
- 破れの外側まで余裕を持たせる
- 硬すぎる当て布はゴワつきやすい
- 固定が甘いと縫いズレしやすい
当て布の素材は「近い厚み」が最優先
当て布って、つい色を合わせたくなるんですが、実は厚みの相性がめちゃくちゃ大事です。ジーンズ本体より薄すぎる布だと、糸で押さえ込んでも“支え”になりにくく、補修面がヘタりやすい。逆に厚すぎる布だと、補修部分だけゴワッとして穿き心地が変わります。理想は、同じ系統のデニムの端切れ。なければ、近い厚みの綿布でもいいですが、耐久性は素材次第なので「どれくらい持たせたいか」で選ぶのがいいですよ。
サイズの決め方(広めが正義)
穴の周辺って、見た目より広い範囲で繊維が弱っています。だから、穴の“縁”だけを覆う当て布だと、次はすぐ隣が裂ける…というありがちなパターンになります。私の目安は、穴の外側へ最低でも1〜2cm、できればもっと余裕を取ること。もちろん場所や服のサイズで変わるので、あくまで一般的な目安です。
内もも補修みたいに負荷が強い場所は、当て布を少し大きめにしておくと再発しにくいですよ。
固定のやり方で仕上がりが変わる
固定はアイロン接着、布用接着剤、しつけ、まち針など手段はいろいろ。私はズレが怖いときは、軽くしつけしてからミシンにかけることが多いです。しつけは手間に見えるんですが、縫っている途中に当て布がズレると、縫い目もズレて補修面がガタガタになりやすい。結果的に、最短ルートだったりします。
注意:接着剤やテープを使う場合は、洗濯で落ちるタイプか、素材に影響が出ないかを確認してください。正確な情報は商品メーカーの公式案内をご確認ください。
デニム穴補修と接着芯
デニム穴補修で手軽さを優先するなら、接着芯やアイロン補修シートが便利です。裏側から貼っておくだけで、縫う前に布が暴れにくくなります。
ただ、接着芯は種類によって硬さが違います。厚手の接着芯を広範囲に貼ると、補修箇所がガチッと固くなって着心地が変わることもあります。なので、貼る範囲と芯の厚みは「ほどほど」がバランスいいかなと思います。
注意:接着芯や補修シートは製品ごとに推奨温度や圧着時間が違います。正確な情報は公式サイトや商品説明をご確認ください。
接着芯を使うメリット:縫う前の安定感
接着芯の強みは、縫い始める前に「穴の周辺を一体化」できることです。穴が空いていると、送り歯が布を送る力に負けて、生地が引っ張られて歪みやすいんですよね。接着芯で裏から支えておくと、その歪みが減って、直線縫いがまっすぐ入りやすくなります。
硬さ問題:貼りすぎると“着心地”に出る
逆に貼りすぎると、補修部分だけ板みたいになって、膝を曲げたときに突っ張る感じが出ることがあります。特に膝は動く場所なので、芯を硬くしすぎない方がラク。ここは「耐久性を優先するか」「着心地を優先するか」で調整が必要です。迷ったら、少し柔らかめの芯+当て布の組み合わせが扱いやすいかなと思います。
私のおすすめ方針:まず接着芯でズレを止めて、その上から当て布で強度を足す。どっちか一発より、バランスが取りやすいです。
貼り方のコツ:焦らず段階的に
アイロンで貼るときは、グリグリ滑らせるより、上から押さえて「置きプレス」するイメージがきれいです。滑らせると、穴周辺が伸びたり歪んだりして、後のたたき縫いがやりにくくなることがあります。ここも、製品の指示(温度・時間)が一番大事なので、公式案内を優先してくださいね。
デニム針と糸の選び方

厚地を縫うときは、針と糸が仕上がりをかなり左右します。デニム針は先端形状が厚地向きで、針が負けにくいのがメリット。番手は生地の厚みによりますが、厚めのデニムなら16番あたりを使う人が多い印象です(あくまで一般的な目安です)。
糸はポリエステルのミシン糸が扱いやすくて丈夫。色は「目立たせたい」か「馴染ませたい」かで選んでOKです。補修跡を目立ちにくくしたいなら、デニムの色落ちに合わせてグレー系を使うと自然に見えることが多いですね。
私の目安:針目は細かめ(だいたい1.5〜2mm前後)にすると、糸の密度が上がって補強効果が出やすいです。数値はミシンや生地で変わるので、端切れで試してからが安心ですよ。
針が合わないと起きるトラブル
針が細すぎると、厚みで針がしなって曲がりやすく、目飛びや糸切れが出やすいです。逆に太すぎると、針穴が大きくなって生地を余計に傷めることもあります。たたき縫いは同じ場所を何度も通るので、針穴の影響が積み重なりやすいんですよね。だから「厚地に厚地針」は基本ですが、太ければいいという話でもなく、バランスが大事です。
糸の選び方は「見た目」と「強度」のせめぎ合い
糸を太くすると強度は上がりやすいけど、縫い目が目立ちやすく、補修跡も主張しがちです。逆に細い糸は馴染みやすいけど、密度を上げないと強度が足りないことがあります。ここは、あなたがどこまで“跡”を許容できるかで最適解が変わると思います。
針・糸のざっくり目安(一般的な例)
| 生地のイメージ | 針の目安 | 糸の考え方 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 薄手の布(シャツ程度) | 細め寄り | 細めで馴染ませる | 当て布は柔らかめが無難 |
| 中厚(チノ・普通デニム) | 標準〜厚地寄り | ポリエステル糸で密度を上げる | 針目は細かめが効く |
| 厚手デニム・帆布 | デニム針16番前後 | 強度優先なら太めも検討 | 段差はスピードを落とす |
※上の表はあくまで一般的な目安です。ミシン機種や生地、糸との相性で最適値は変わります。正確な情報はミシンの取扱説明書や針・糸メーカーの公式案内をご確認ください。
ちなみに、針は消耗品です。縫っていて「音が変」「糸が引っかかる」みたいな違和感が出たら、まず針交換を疑うのが近道だったりします。たたき縫いは針の通過回数が多いぶん、摩耗も早めに出やすいですよ。
直線縫いとジグザグ比較

たたき縫いの基本は直線縫いの往復です。ただ、ジグザグで埋める方法も見かけます。時間を短縮できることもあるので、状況次第ではアリです。
直線縫いの良さ
直線縫いを往復させると、糸が整列して重なるので、見た目が比較的きれいになりやすいです。特にデニムなら、織り目方向(縦方向が多い)に合わせて縫うと、補修跡が馴染みやすいと感じます。縫い線が揃うと、補修面が“面として均一”になりやすいんですよね。
あと、直線往復は「どこまで埋めたか」が自分で把握しやすいのもメリットです。縫い終わったら少し横にずらす、また往復する、というルーティンが作りやすいので、初めてでも手順が崩れにくいです。
ジグザグの良さと注意
ジグザグは面を埋めるスピード感があります。直線を何本も引くより、同じ面積を短時間でカバーできることがあるので、応急処置や「とにかく塞ぎたい」場面では助かることもあります。
ただし、縫い固めすぎると補修箇所が硬くなり、境目に負荷が集中してほつれが出ることがあります。デニム穴補修でも、硬くなった境界のところから次の裂けが始まることがあるんですよ。ここ、地味に落とし穴です。
選び方の考え方
しっかり仕上げたいなら直線縫いのたたきが無難。応急処置や広い面を素早く埋めたいならジグザグも検討、という感じです。
判断のコツ:場所と着心地で決める
膝や内ももみたいに動く場所は、硬さが出ると違和感につながりやすいので、私は直線往復を選ぶことが多いです。逆に、バッグの角やエプロンなど、多少硬くなっても困らない場所なら、ジグザグで面を作るのもアリ。結局は、あなたの用途(穿く頻度、動きの多さ)と、仕上げたい雰囲気で決めるのが一番ですよ。
注意:ジグザグは設定(振り幅・密度)で結果が大きく変わります。まず端切れで試して、硬さや伸び、見た目を確認してから本番に入るのが安全です。
ミシンたたき縫いのコツ総まとめ
最後に、ミシンたたき縫いを失敗しにくくするコツをまとめます。ここ、気になりますよね。
ミシンたたき縫いをきれいにするコツ
- 当て布をしっかり固定してズレを防ぐ
- 縫う前にアイロンでシワを伸ばし、フラットにする
- 針目は細かめにして糸の密度を上げる(数値は目安)
- スピードはゆっくり、返し縫い操作も焦らない
- 段差は無理せず手回しや段差解消で安全に
コツ1:縫う方向を決めて、ブレない
たたき縫いは“線の集合”で面を作るので、方向がブレると見た目も強度も散りやすいです。デニムなら織り目方向に合わせて縦方向に揃えると、馴染みやすいことが多い。最初に「縦で行く」と決めたら、最後まで縦で統一すると整います。
コツ2:1本ずつ少しずつズラす
同じ線を何度も通るだけだと、穴の横が埋まりません。端まで行ったら、ほんの少し横にズラして、また端まで縫う。これを繰り返して、穴の左右端までカバーします。大きい穴は、糸で隙間を埋めるイメージで、密度を上げるのが重要です。
コツ3:筒状は無理しない(ここ超大事)
膝や股下は筒状で縫いにくいので、変な体勢で無理に縫うと、ラインが曲がったり、狙いから外れたりしがちです。私も昔やりました…。こういうときは、思い切って一部をほどいて平らにしてから補修し、最後に縫い戻す方が、結果的にきれいで早いことがあります。
コツ4:段差は“止まっていい”
厚みの段差に入ったら、速度を落とす、手回しで針を進める、押さえの高さを整える。これ、地味だけど仕上がりが全然違います。無理に踏むと針が折れたり、糸が絡んだりして、余計に時間がかかるんですよね。
安全と確認:厚地を無理に縫うと針折れの原因になります。作業中は手元を針に近づけすぎないよう注意し、ミシンの設定や上限は取扱説明書で確認してください。正確な情報はメーカー公式サイトをご確認ください。迷う場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。
コツ5:最後の仕上げで“落ち着く”
縫い終わったら、糸端を裏側で処理して、軽くアイロンで整えると、補修面が落ち着いて見えます。接着芯を使った場合も、仕上げのアイロンで密着が安定しやすいです(素材や温度条件は製品指示に従ってください)。最後に、引っ張ってみて不安があるなら、補修範囲を少し広げて追加でたたく。これで安心感が段違いになりますよ。
たたき縫いは、慣れるほど上達が見えて楽しい技法です。端切れで一回練習してから本番にいくと、あなたのミシンのクセも分かってグッと成功率が上がりますよ。

